ラダープログラムを設計していく上で非常に重要な回路に
「自己保持回路」と「インターロック回路」があります。
今回は「インターロック回路」を下記に実際のプログラムで説明します。
※三菱製PLC設計アプリ、GX Works2にて説明します。
1.インターロック回路の基本
制御仕様
・入力(X0)がONの時、出力(Y0)がONする。
入力(X0)がOFFの時、出力(Y0)がOFFする。
・入力(X1)がONの時、出力(Y1)がONする。
入力(X1)がOFFの時、出力(Y1)がOFFする。
・出力(Y0)がONの時、出力(Y1)はONできない。
また出力(Y1)がONの時、出力(Y0)はONできない。
プログラム&解説
出力(Y0)がONすると、入力(X1)を押しても、出力リレー接点(Y0)が回路を遮断しているので、
出力(Y1)はONしません。※逆も同様
インターロックとは、安全装置・保安装置の考え方の一つで、ある一定の条件が整わないと他の動作ができなくなるような機構のこと。※Wikipedia参照
難しく言ってしまいましたが、要は何かを動作させるのに条件を付けて
条件が成立しないと動作しないようにする。
この回路を「インターロック回路」といいます。
2.インターロック回路の応用
制御仕様
・入力(X0)OFF、入力(X1)OFFで、出力(Y0)ON、出力(Y1)OFF。
・入力(X0)ON、入力(X1)OFFで、出力(Y0)ON、出力(Y1)OFF。
・入力(X0)OFF、入力(X1)ONで、出力(Y0)ON、出力(Y1)OFF。
・入力(X0)ON、入力(X1)ONで、出力(Y0)OFF、出力(Y1)ON。
見出し
上記、制御仕様の1行目の条件を下記の赤字の部分を変更しますと、
下図のように回路が変わります。
・入力(X0)OFF、入力(X1)OFFで、出力(Y0)OFF、出力(Y1)OFF。
条件が少し変わるだけで、回路が変わってきます。
なぞなぞを解いてるようで、なかなか楽しいですよ。
3.まとめ
以上で「インターロック回路」の説明を終わります。
いかがでしたでしょうか?
「インターロック回路」も、本当にめちゃくちゃ使用します。
この前説明した「自己保持回路」と組み合わせて使用したりします。
制御仕様が成立する回路が、決して1つとは限りません。
2=1+1、2=4-2のように答えが一緒でも、条件は様々です。
登山のように頂上を目指す道は、いろいろと言うわけです(笑)
今後は、問題集なども投稿できたらと思っていますので、
引き続き応援お願いいたします。
最後まで、ありがとうございました。